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耐震等級3の木造住宅は本当に必要か?

2023.05.07YouTube

こんにちは。
耐震等級3の木造住宅は本当に必要なのでしょうか?
というテーマで、YouTubeにて解説しています。

https://youtu.be/RkVi1RIjtg8

27耐震等級3の木造住宅は必要か?.jpg



耐震等級1、耐震等級2、耐震等級3と地震に強いか弱いか、3段階で表されます。

耐震等級2は耐震等級1の1.25倍の強さ 耐震等級3は耐震等級1の1.5倍の強さです。

耐震等級1は
基礎の鉄筋の間隔は30cmでOKだったり
鉄筋の太さも全て直径13mmで良かったり
筋交いの本数が少なくて済んだり
梁(横向きの木材の背の高さ・厚さ)が細くて済んだり
建築金物が少なく済んだり します。

耐震等級3はその逆で材料も施工手間も増えるので100万円くらい高くなってもおかしくありません。

では、耐震等級1の建物はどのような強さを想定して建てられているのでしょうか?

耐震等級1に求められている強さは
1.中地震(建物の供用期間中に数回遭遇する程度の地震)に対して損傷せず、地震後も特に修復を要しないこと→また住める

2.大地震(建物の供用期間中に一度遭遇するかも知れない程度の地震)に対して(一度だけ)倒壊・崩壊せず、人命が守られること→もう住めない

震度7が2回連続襲った、熊本の益城町の被害写真では
比較的新しい建物の耐震等級1では、1階の柱と2階の柱が折れている。
また、外壁もガラガラ剥がれて、下地のシートが見ている。
1回は命を救ってくれたものの、修理が利かないレベルです。

一方、同じ益城町に建っていた耐震等級3の建物は、いずれも変化がなく、そのまま住み続けられています。

益城町の全棟調査の結果でも 耐震等級3の建物は16棟中、14棟は無被害、
被害があった2棟も、内装のクロスが破れて補修して普通に住み続けられています。

つまり、耐震等級3の建物は100%住み続けられたという実績があります。

一つ前の2000年基準で建てられた建物の61.4%は無被害で良かったですが
壊れた方に分類された建物は、修理の利かないレベルの壊れ方をしています。

結論として、耐震等級3は必須と言い切れます。

また、耐震等級3には2種類あります。
品確法(簡易計算)の耐震等級3
許容応力度計算(詳細計算)の耐震等級3

品確法(簡易計算)の計算書は20ページ程度
許容応力度計算(詳細計算)の計算書は500ページ程度
検討している内容も量も全く違います。

耐震等級3にするならば、より安全な「許容応力度計算」を強くお勧めします。

参考URL
構造塾 さま
https://www.ms-structure.co.jp/structure-course/

エコワークス株式会社 さま
https://www.eco-works.jp/

エコワークス株式会社 さま 耐震の解説
https://www.eco-works.jp/structure/earthquake_resistant/

高栄ハウジング株式会社YouTubeチャンネル

https://www.youtube.com/@koueihousing-nara


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